「ラジオを聴きながら家事をする」という話をすると、「器用ですね」と言われることがあるのだが、決して両方を完璧にこなしているわけではない。例えば洗い物をしている時は食器を割ってしまわないよう手元に意識を多く割くため、会話の内容はほとんど理解できていない。ラジオから流れてくる音声はBGM代わりと言ってもいいだろう。「ならばいっそ音楽を流せばよいではないか」と誰かに物申されそうなので一応断っておくと、それではまるで意味がない。心が満たされない。ラジオを聴きたいタイミングと音楽を聴きたいタイミングは生活の中で別々に訪れる。そして優先度はラジオの方が高い。なぜならラジオは毎週決まった日時に更新され、どんどん溜まっていくから。まずお気に入りのラジオ番組の更新分を一通り消化するために多くの時間を費やす。そして集中力が切れてきたら音楽に切り替える…みたいな。

寂しがり屋(認めたくはないが)で飽き性な自分にとって、好きな人(ラジオパーソナリティ)の声を通して新鮮な話を聴くことが心の支え・癒しになっているのだと思う。ただ、食事中にラジオに夢中になると、完食したにも関わらず満腹感が無かったり、何を食べたのかさえ思い出せなくなるが多いので、それだけは気をつけなければいけない(食事もかなり好き)。